なんだか・・・
もう2年やるらしいわよ・・・。
ご免なさいね~♪。
(゜ロ゜;
不定期ですが会員の皆様に有益な情報をお届けします。
平成29年 2月3日(金) 装蹄教育センター(宇都宮)にて
第5回 スポーツ&アスリートホース 装蹄セミナー が行われました。
クレイン装蹄師会の主催です。
この会は主に乗馬の装蹄師、獣医師の有志により発足した会で、現場の装蹄師、獣医師のための研究発表、及び勉強会です。
今回のメインテーマは「ナビキュラー症候群」でした。
ナビキュラー症候群は発症する原因もわかっておらず、診断するのも難しい症状です。
発症すると長い治療期間が必要になり、また対処方法も確立されていないので、個人の経験からくる技術等に頼っているのが現状だと思います。
ナビキュラー症候群を、骨格等の基本的な構造から学び、症状の種類の把握、またそれに対して、装蹄サイド・獣医サイドからのアプローチ方法を会場に集まった人たちで共有し、より良い対応に役立てるのを目的としました。
(配布資料より抜粋)
私、個人の感想としましては、教科書から教わる一方通行的授業よりもこういった双方向型の勉強会で自分で悩み、考える方が刺激的で面白いと思いました。
100点満点の答えはきっと現場にはありません。
100点に近づけるよう日々悩み、トライ&エラーを繰り返し、努力をしています。
こういったセミナーに参加することで、最新の知見、ほかの人のやり方、考え方を学ぶことによって正解ににじり寄ることができるのだと思います。
また、このセミナーに獣医師も数名参加(主催)していただいておりますが、同じ情報、知識、技術、問題などを共有することにより、馬への対応がお互いによりスムーズになり、それは馬にとって一番重要なことになると私は思います。
当初私の装蹄用車が故障してしまい参加をあきらめていたのですが、無理して軽トラで駈けつけて良かったとおもいました。
今後ともこのセミナーが継続されることを切に願っております。
平成29年1月22日(日) 東京農業大学・グリーンアカデミーホールにて
第20回 馬学講座を行いました。
①富山 拓磨先生(日本装削蹄協会)「ウマの歩行運動を理解するためのアレコレ」
②青木 修先生(日本装削蹄協会・理事)「脱力と強大プレスの繰り返し!-ウマの下肢部の動きのメカニズムー」
今年も満員、ありがとうございました。
今年も(来年だけど)やります。
関東装蹄師会主催、第20回 馬学講座。
日時 2017年1月22日(日) 15時ゲートオープン(懇親会あり)
場所 東京農業大学・グリーンアカデミーホール3階
講師 富山拓磨先生(日本装削蹄協会) 青木修先生(日本装削蹄協会理事)
詳しくは右サイドバー ➡ トップページをクリックして当会HPに飛んで下さい。
m(__)m
今年もよろしくお願いいたします。
紅葉も峠を越えた11月27日(日)、茨城県常陸太田市のさとやまホテル「ときわ路」にて行われた「馬搬」、「馬耕」のワークショップに家族で参加させていただきました。
NPO法人「さとうまプロジェクト」という里山に馬のいる風景を取り戻そうという活動をされている方々の企画でした。
馬のオーナーの横山夫妻は長野県から遠路はるばる来県していただきました。
馬搬(ばはん)とは馬で何かを運ぶことだと思うのですが、おそらくほぼ山の材木の切り出しの馬による運搬を指すと思います。
馬耕(ばこう)は読んで字のごとく馬で田畑を耕すことです。
現在馬搬はその仕事場をほとんど重機にとって変わられておりますが、岩手県などでは現役で働いている馬と馬方さんがいらっしゃるそうです。
横山さんのご主人も岩手に通って、馬搬の師匠に教わったそうです。
馬はハフリンガー種のビンゴ。
私は始め馬搬ならかなり大きな重種がくると思っていたのですが、ハフリンガーと聞いてビックリしました。
実際に馬耕を体験して思ったのが、馬耕ってマジ難しい!。ということでした。
これはね・・・ いきなり重種はムリだね・・・と。
若葉マーク🔰が大型トレーラーを運転するようなものだ。と。
やはりまずはハフリンガーのような小型の馬で取り回しとか、色々経験したうえで輓馬のような重種にしないとね。
(-_-;) ムリ。
また、もう一点、体験して良かったのが、馬耕の難しさ。
馬と道具さえ揃えれば準備はオッケー🙆、さぁ❗耕せるぞ❗❗。
と、思ったのは私だけでは無いはずです。
そう、マジ難しいんです。
まず、馬が一定のペースで歩いてくれない。
クワ(農具)が土に深く刺さり過ぎたり、ヤバイ❗と思って浅く持っていくと今度は土から抜けて地面を空滑りするだけだったり・・・
なかなか横山夫妻のお手本のように一定の幅で真っ直ぐな畝(うね)は出来ませんでした。
( ノД`)・・・
出来ませんでした。が、その難しさを知ることが出来たことは良かったと思いました。
私も将来は馬搬や馬耕の真似事みたいなことをしてみたいと思ってはいるのですが、この難しさを知らずに始めてたら「こんなハズじゃ無かった・・・。」と、全てを投げ出してしまうことだったでしょうね。
こういった馬との関わり方も良いと思うし、無くなって欲しくない日本の馬文化だなと思っております。
いつまでも石油が安価で入手できるとは限りません。ピークオイル(最大埋蔵量)もすでに過ぎております。
遠い未来は車を手放し、馬力社会に回帰するかもしれません。
そうなると我々装蹄師はもう気絶するほど嬉しくなると思います。
嗚呼、そんな社会を夢見て、馬搬、馬耕にはぜひとも頑張ってほしいです。
m(__)m
昨年、地元の農フェスの企画で「お年寄りの語りべ」のコーナーがあり拝聴させていただきました。
とあるお婆さんのお話し。
お婆さんは茨城県は石岡市(旧八郷町)に住んでいます。(私も旧八郷町に現在住んでおります)
お婆さんの嫁いだ家は明治2年からその地に住み続ける大きな農家で、現在は立派な茅葺の家に一人で住まわれているそうです。
これはお婆さん(八十数歳)の御姑さんのそのまたお姑さんから聞き伝わったお話です。
お婆さんの大きな農家の庭先には大きな石碑が建っております。
明治32年(前後)に建てられた石碑だそうです。
石碑には「征清軍馬々頭尊」と彫られております。
日清、日露戦争で、お婆さんの家で飼われていた馬が軍馬として供出させられました。
番頭さんが大変かわいがり、馬の体調がすぐれないときは一緒に厩で添い寝をして看病したこともありました。
その馬が軍へ供出されるためトラックへ積まれるのですが、事態を察したのかどうにもこうにも嫌がって、トラックになかなか載らなかったそうです。
しかたなく番頭さんが先にトラックへ乗り込み、鼻先を引っ張りながら先導すると大粒の涙をぽとりと落とし、すごすごとトラックに乗り込みました。
トラックは横浜の港へ向かいました。
さて、馬をトラックから船に積みかえるとき、係の者が気を抜いた瞬間に馬がいなくなってしまいました。
あたりをどれだけ探しても、全く馬は見当たりません。
ある日の朝、お婆さんの家の庭先に大きな影が朝もやの中立っておりました。
なんとその馬は横浜から茨城まで、湾岸線も常磐道も無いのに、トラックで運ばれたのに、帰ってきてしまったのです。
番頭さんが目をこすりこすり馬を見つけると、馬は一鳴きして息絶えたそうです。
この石碑はその名馬を惜しみ建てられたそうです。
単に「馬は賢い」だけでは語りえないお話しですね。
今年もやります。来年だけど。
馬学講座
今年は師弟対決❗。
アントニオ青木 vs. ドラゴン・富山
会場はグリーンアカデミー。
決戦の日は来年、平成29年1月22日(日)15時から。
シュガーレイ・レナード vs. マーベラス・マービン・ハーグラーのような名勝負になるか❗?。
最後に立っているのはどっちだ❗?。
詳細は近日中HP に掲載予定。
Doooon't miss it!.
突然ですが、これも以前自分のブログに書いた焼き直しですいません。
ノーマン・ロックウェルという画家をご存じでしょうか。
名前は知らなくても、恐らく絵を見ればほとんどの人が彼の作品を一度は目にしていると思います。
アメリカを代表する画家です。
柔らかいタッチとユーモアや風刺の効いた作品で、私はこの人の作品が大好きです。
で、
たまたま土浦は荒川沖にあるブックオフ・バザールの古本で見つけたノーマン・ロックウェルの作品集なんですが・・・
なんと!
造鉄をしている絵を発見してしまいました。
題名は ”Blacksmith’s boy Heel and Toe "
どちらの術者も脇のあまさを指摘されそうですが、それでも造りあげてしまうパワーはさすが欧米人! でしょうか。
お金をチラつかせている人がいるので、何か賭けか競争でもしているのでしょうか?。
いずれにしても、足元に造り積まれた蹄鉄の数を見ると溜息と腰痛が走ります。
珍しい造鉄競技?の絵の紹介でした。
CM明けました。
実は少しCM中に問題が・・・
参考までに本物のアナザースカイを録画して見たところ、アナザースカイって海外ロケだったんですね・・・。
海外ロケ・・・会計が許してくれないだろうな~~・・・。
それでは・・・と、情熱大陸っぽくやろうとしたのですが、バイオリンが弾けないことに今さらながら気づきまして・・・。
ま・まずい・・・。
ふ・・ふつーにやるのが一番かな。
(-_-;)
~ プロフィール ~
北澤範文(きたざわ のりふみ)
1984年生まれ(32歳)
群馬県出身
勢多農林高校を卒業後、装蹄教育センター、JRAを経て独立開業。
現在は北澤装蹄所として関東、一部東北で活動中。
乗馬、競走馬。
~ パーソナルな質問 ~
好きな食べ物 つけ麺、焼き肉
好きな場所 温泉
好きな芸能人 竹中直人、新垣結衣
好きな本 ワンピース
好きな動物 馬、牛
趣味 ゴルフ、ダーツ、造鉄
ストレス解消法 睡眠、温泉、ブラブラつけ麺めぐり
座右の銘
為せば成る 為さねば成らぬ 何事も
成らぬは人の 為さぬなりけり
~ お仕事について ~
装蹄師になったきっかけは?
12歳から馬に乗り始め、高校生の頃、将来自分の乗っている馬の装蹄をやりたいと思ったのがきっかけです。
現在は全く馬に乗っておりません。乗ると体へのダメージが大きいので。(汗)
乗馬(業界)にきて新鮮だったこと、驚いたことはありましたか?
車での移動距離の多さは予測していましたが、予想を軽く上回ったので驚きました。
装蹄をするときに心がけていることはありますか?
パッと見て美しく感じるよう心掛けています。
造鉄をするときに心がけていることはありますか?
競技だと完成までの時間を気にします。
時間を気にしないときは、バランスよく作る事を大事にしています。
どのくらい練習しますか?
独立してから練習時間は多くありません。
競技直前は、1日ワンセットの課題蹄鉄を作って練習したい気持ちです。
造鉄の基本練習はこれが大事
私の場合、悩んだ時は鉄幹鍛錬です。
使える蹄鉄を作れるベースが大切です。
競技会に出場し続けるモチベーションの根源は何ですか?
最優秀賞で、名前を呼ばれたいというただそれだけの思いです。
今後の抱負など
肘を壊さない様に、来年も部門賞2つと最優秀賞を目指したいです。
~ 最後に ~
あなたにとって装蹄とはなんですか?(実は一番最初に決まった質問)
好きな馬を相手に仕事が出来て、癒されるひとときを感じられる魅力的な仕事です。
以上
北澤さん御協力ありがとうございました。
m(__)m
なかなかトップクラスの選手と会う機会がありませんので、大変勉強になりました。
m(__)m
来年も頑張って下さい。
ちなみに装蹄判断競技を征したのは、Tommy こと装蹄教育センターの富山先生でした。
みなさん、スゴいね。
では、また。m(__)m
こんにちは、ナビゲーターの藤田です。m(__)m
数年前に突如、日本の真ん中の競馬団体から関東装蹄師会に舞い降りた一人の装蹄師、北澤範文さんにスポットをあてたいと思いました。突然ですがスゴイから。
ただアンケートを転載するだけだとおもしくなさそうなので、形だけでもアナザースカイとか情熱大陸に近づけたかったので、表題はそんな感じで・・・。 表題だけでもそんな感じで・・・。(-_-;)
どれだけすごいのか???
我々装蹄師は毎年10月に全国装蹄競技大会ということを行い、つまるところその年の日本一の装蹄師を決める大会を行っております。
もちろん各地、各装蹄地方会の予選を勝ち抜き、さらに、競技会当日でも予選を行い、ようやく出場が許される本戦です。
その厳しい全国装蹄競技大会でここ数年上位入賞を果たしているのが北澤装蹄師その人です。
この上位入賞(本戦に出るだけでも大変なんですよ~)の安定した成績がスゴイと私は思っております。
さて、全国装蹄競技大会の競技内容ですが、
造鉄競技(まっすぐな鉄の棒から蹄鉄を造る競技)
装蹄競技(造った蹄鉄を実際に馬に装蹄する競技)
装蹄判断競技(馬の肢のカルテのようなものを書く筆記競技)
の3部門で構成され、今年北澤装蹄師は2部門で1位を獲得しました。
通常業務ではなかなか造鉄した蹄鉄を使いません。
機械製の蹄鉄がサイズも細かくありますし、効率が良いのです。
ではなぜ?? 使いもしない蹄鉄を競って造るのか??。
それは、造鉄が装蹄の基本だからだと思います。
個人的意見ですが・・・
何となく、「造鉄」は乗馬でいう「正反動(撞?)」に似ているように思います。
「正反動」ができなくても駈歩はできますし、なんならば駈歩の方が正反動の速歩よりもらくちんポン。
でもでも・・・基本の正反動をないがしろにしていると、あとあと苦労するのは目に見えているよ~・・・ 的な。
造鉄も同じで、機械製蹄鉄があるからそっちのほうがらくちんポン。
でもでも・・・きっと、あとで後悔するよ~・・・(経験者談)
何事も基本が大事なんですね。きっと。(反省)m(__)m
そんなわけで、全国大会に出場している装蹄師さんは尊敬されます。
そんなわけで、常に上位入賞をしている北澤さんってどんな人??と思いアンケートを取らせていただきました。
あ、保育園に迎えに行ってきます。つづく。
~CM~