UFOキャッチャーの先っぽが、
装蹄槌だったら、割と負け知らずだと
思った。
不定期ですが会員の皆様に有益な情報をお届けします。
アップロードファイル 150-1.docx
アップロードファイル 150-2.docx
2019年12月2日、および
2019年12月8日(日)~10日(火)の3日間、
シャロン・メイ・デイビス女史による馬学セミナーおよび、解剖セミナーを行います。
2つのセミナーは別ですので、お間違いの無いよう注意が必要です。
日時、会場、内容等しっかりと確認の上お申し込み下さい。
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① 馬学セミナー (会場:大田区産業プラザPiO 6階)
2019年12月2日(月)
・第一部 12:30~14:30頃 (受講料 8,000円)
・「馬の第6~7頸椎、第1胸椎の奇形について」
・「見過ごされやすい肘関節疾患」
・第二部 15:00~16:50頃 (受講料 8,000円)
・「ライダーの乗り方や鞍のつけ方で馬体に与える影響」
・「給餌の位置で馬体が良くなる」
② 解剖セミナー (会場:日本獣医生命科大学)
2019年12月8日(日)~10日(火)の3日間
定員 各日18名
受講料 1日のみ 35,000円
2日間 65,000円
3日間 90,000円
詳細は上記ファイルをダウンロードしてください。
画面に貼り付けようと思ったのですが、技術不足によりこれが精一杯でした。
すいません。
【お申込み方法】 お申込み期限2019年11月22日(金曜日まで)
お申し込み先
Email info@equience-inc.com または、 FAX 03-6325-3675
下記の事項をお書きの上お申し込みください。(2つ受講の場合1000円割引になります。)
①ご参加講習番号 ②お名前 ③お電話番号(ご連絡の取れる)④馬歴・馬関係は職種
受講料振込先:
三菱東京UFJ銀行 羽田支店 普通口座 0098329
口座名義:シャロンセミナー 代表 フジモトミメ
〈お問い合わせ〉 090-8648-1961(エクイエンスの藤本まで)
●キャンセル料は、7日前から発生いたしますのでご了承ください。
※参加者の登録名変更は、セミナー前日まで受け付けますので藤本までご連絡ください。
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私は解剖学から装蹄を考えるのが好きなので、昨年、一昨年と解剖セミナーに参加させていただきました。
前項でも書きましたが、馬の肢の動く仕組みの基本構造が学べます。
コンタクト使用者は目から鱗が何枚も落ちるので気を付けて下さい。
装蹄師として、後肢運動のキーポイントである後膝の「パテラロック」の凄さをまず体感することをオススメします。
3日間で9万円と高額かとは思いますが、
世界トップクラスの馬のバイオメカニクスの知見を、日本で、同時通訳者がいるという環境は、考えると安いかもしれません。
また、情報は待っていても向こうから都合よくやってきません。確かな情報とは高く、変な噂話は安いものです。
何度も言いますが、オススメです。
本日休業です。
高温注意報に注意です。
が、
娘達の小学校の夏祭りで、
焼きそばを焼く予定です。(T_T)
🔥🔥🔥
どのみち暑いじゃねーか・・・。
(-_-;)
鬱陶しい露の季節を更に鬱陶しく。
蹄の水分のお話し。
長引く雨で馬場は水浸し、梅雨が明けて暑くなるとミストや丸洗いなどで蹄の水分環境が過多となり蹄質が脆弱になりがちです。
そこで、「蹄」に関する基礎のお話し。
以前参加した牛の「護蹄研究会」での発表が大変勉強になったので。
2008年7月でしたので、もう10年以上も前のことです。現在の最新の情報ではございませんが・・・。
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~牛蹄の組成と構造~
酪農学園大学 獣医衛生学教室
樋口先生 より
牛蹄の組成
1.蛋白質 60~65%
2.脂質 0.5~3%
3.水分 30~35%
4.ミネラル 1%
※ スルメイカとほぼ同じ組成
1.蛋白質
蹄の骨格を形成する屋台骨のようなもの。
主なものはケラチン。
ケラチンは非常に細い物質で、髪の毛の1/10,000、クモの糸の1/500。
イオウ(S)によるS-S結合(大変強固な結合方式)によって結合。
S-S結合は物理的には非常に強固だが、尿素(アンモニア)の還元能(アルカリ)に大変弱い。
2.脂質
骨組みの間を埋めて蹄の水分調節を行う。(保水と防水)
蹄角質に存在する脂質
a,中性脂質
・コレステロールエステル
・トリアシルグリセロール
・セラミド
※セラミドだけが脂質の中で唯一「保水」と「防水」機能を有する。外は防水だけ。
b,コレステロール
c,遊離脂肪酸
d,極性脂質
水分が慢性的に足りない蹄質なら、セラミド配合の蹄油が良いかも。(あればの話し)
3.水分 30~35%
蹄に含まれる水分は角質のしなやかさを左右する。
細かい事はまだあまり分かっていない。
4.ミネラル 1%
蹄のミネラルは蛋白質や脂質を合成する酵素活性を誘導する。
イオウ(S)が多い。
Ca 蹄角質が地面に近づいてきたので硬い角質になれと信号を出す。
Cu ケラチンを寄せて来る。
S ケラチン同士の接着剤。
まとめ
~蹄の構成成分と機能~
・角質のケラチンは蹄を支える屋台骨。
・脂質はケラチン細胞の間を埋め、水分調整機能(防水と保水)を行う。
・蹄の水分は角質のしなやかさを与える。
・蹄のミネラルは合成酵素を誘導する。
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〇糞尿は角質をダメにする。
糞尿を想定した薬物(スラリー?)に蹄角質の切片を浸漬した結果、ケラチンの溶出が確認された。
水分調節機構に及ぼすアンモニアの影響は、蹄の水分を吸収しやすく、逃しやすくする。つまり水分調節機構は糞尿にによって破綻に陥りやすい。
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以上、(牛)護蹄研究会での樋口先生の講演抜粋でした。
やはり、蹄の基礎研究は牛の方が進んでいる様に思います。研究施設の数や研究費の確保等の問題だとは思います。
上記の研究発表から、
蹄質の保持には清潔な馬房、敷料が必要だと思われます。
まぁ・・・色々ありましょうが・・・。
糞尿と蹄叉腐ランの関係も確実にあります。
蹄叉腐ランはキープドライ、キープクリーンが第一歩です。
蟻洞もね。
スルメイカとほぼ同じ組成ということなので、スルメイカを一晩中糞尿に漬けてみたり、手入れ時に同時間水に漬けたり、蹄油を塗って水につけたりすると効果が分かりやすいかもしれませんね。
蹄角質はアンモニアに晒されると水分を吸収しやすく、また、逃しやすくなるとのことですが、糞尿に晒されるとそれだけ水分の出入り幅が広がり、言ってみると「水ぶくれ」状態と「干物」状態を行ったり来たりするようです。
蹄質の不安定、つまり脆弱化の根源です。(体質、個体差もあります)。
私の個人的意見としましては、蹄質の弱い馬匹は日頃の手入れ(水洗い)を少し控えたほうが良いのでは??と、思っています。
水分の多い環境下(雨の馬場、洗い場)で蹄質が悪いのなら、「蹄の乾燥」を心掛けるべきだと思います。
パッと手入れして、さっさと馬房に戻し、必要なら馬房(乾燥した敷料上)でゆっくり手入れしてあげるとか・・・。
丸洗いしすぎに注意するとか。
梅雨の季節は湿度、水分が上がり、馬も運動でハリがちになり、虫も出て落鉄が増える傾向にあると思います。
皆様、お身体に気を付けて頑張って下さい。
~追記~
夏の放牧祭りも要注意です。
蹄の水分が不足し、蹄叉すらカッチカチになり鎌の刃が入らない状態や蹄壁も強固なプラスチックのようになったりすることがあります。
炎天下の続く馬場、パドックでの放牧のあとは蹄にしっかり水分を与えてから馬房に戻してあげましょう。
硬いツメ(しなやかさを欠いた蹄)は「痛い」かもしれません。
先日は合同競技大会お疲れ様でした。m(__)m
長くなってきましたので、空想仮説教室はこの辺で終わりにしたいと思います。
「ホッピング」についての補足説明です。
「馬の肢の動きはホッピングのようなものである。」とは、当会主催、馬学講座での青木先生のお言葉です。
は・は~~~~ん!!
馬の距骨滑車の軸が斜めなのは
・パテラロックに見られるよう肢を(半自動的に)伸ばすシステムがある。
・肢をピーーン!!と伸ばして(飛節を曲げずに)弾むように動く。(キャンターまで)
上記のことから、私は、
「馬は肢をバネ化して走っている(常、速、キャン)。」と、
勝手に考えました。
つまり、
たくさんある肢のパーツを、ポインティングという働きを利用し、一体化(1本の棒)のようにして、腱の弾発性(球節、肩・後躯関節)を利用して動いているのではないかな??と。
この状態の事を勝手に「肢のバネ化」と呼んでいる。
青木先生の授業を受けていれば「ポインティング」は習っていると思います。
稚拙ながら高校3年のノートを掘り起こしてきました。(30年前ですね)
簡単に言いますれば、肢の先端にある蹄骨の上側を走る総指伸筋腱および、下側を走る深屈筋腱を、蹄の着地寸前に両方をピン!!と緊張・収縮させ、骨と骨との隙間を密着させ、着地に備えるというシステムです。
私は、この作用は、単に着地のための準備だけではなく、肢をバネ化するための働きがあるのではないか??と思っております。勝手に。
さらに、余談ですが、前にも言ったように、
「前肢にあるものは後肢にもあり、後肢にあるものは前肢にもある」
の勝手な公式により、
ポインティングは後肢にも存在すると思っております。
ポインティングってこういう事ではないかな~???と、おもちゃを用意してみました。
中にゴムが仕込まれていて、グニャ~とピン!とを繰り返すやつです。
バラバラだったパーツがゴムの弾力性で一体化してピン!!と立ちます。
なんども言いますが、これは個人的な発想なので、「あ~そうですか~」くらいで適当に聞き流して下さい。
馬は肢をバネ化する事により、エネルギー効率よく長く走ることができるのではないかな~と、思っております。
200年くらいたったらこの理論が正しかったとなったらいいなぁ~。
And yet,it move.
それでも地球は回っている。(ガリレオ・ガリレイ)
2019年6月15(土)~16日(日)、宇都宮の装蹄教育センターに於きまして
第14回 関東・クレイン装蹄師会合同競技大会および研修会
が行われました。
競技会は関東、クレイン、日本装削蹄協会、NARの各装蹄師会から合計
17名の参加で行われ、総合優勝は柴田装蹄師(NAR)(2連覇)でした。
2位は北澤装蹄師(関東装)、3位は染谷装蹄師(日装)、判断部門1位は後藤装蹄師(クレ)、造鉄部門は07、全溝連尾とも柴田装蹄師(NAR)でした。
研修会内容
・連尾の鍛着(富山先生)
・装蹄に関する英単語など(染谷先生)
・吉川装蹄師(JRA)による模範造鉄とハンズオン・クリニック
・ホース・テーピング(キネシオテーピング)(青野先生)
などが行われました。
昨年の全国競技会の優勝者である吉川装蹄師には北海道からおいでいただき、連尾鍛着部位の造り方などを細かく指導していただきました。
ホーステーピングの講習会ではまず人のテーピングをしたのですが、土踏まずにテープを貼った途端に体幹がブレなくなったのに驚きました。
私個人的にはテーピングや整体、マッサージなど馬の身体へのアプローチは大変重要だと思います。
今回もまた、集まった装蹄師たちの技術向上、情報交換、親睦があり、大変有意義な2日間でした。
距骨滑車の軸が肢軸に対して斜めになっている理由その3です。
まぁ、全体的に話し半分か三分の一程度で聞いて下さい。
理由その3.
関節が斜めになっていると、関節面の面積が必然的に広くなります。
関節面が広くなると、
1.伝える力が効率よく強く伝わる。
2.構造が強くなる。
3.力の伝わる範囲が(伝わり方が)ピンポイントでなくなる。
などが考えられそうです。
以上をまとめると、
~私が考えた「距骨滑車の軸が斜めの理由」~
1.飛節を最荷重時に曲げたくない(キャンターまで?)。
2.偶力によって飛節を守りたい。
3.関節面を広くしたい。
となりました。m(__)m
まぁ、考えるのは自由なので・・・。
これで終わりとしたかったのですが、もう少し
「1.飛節を曲げたくない理由」の「ホッピング」について補足説明をしたいと思います。
続く。
あまり時間があくと論点がぼやけたり、ちぐはぐになったりしますのでなるべく急いで執筆してます。
距骨滑車の軸が斜めの理由(私的考え)
その2.
「偶力」
何年か前の青木先生の馬学講座で「偶力」という言葉が紹介されました。
馬の肢の上部は肩甲骨、上腕骨、寛骨、大腿骨がそれぞれで電車のパンタグラフのような構造をしており、衝撃を逃がしている。この力を逸(そ)らすことを「偶力」という。
という趣旨のことをおっしゃっていたと思います。
私はこの力を逸(そ)らす「偶力」の構造が、この飛節の距骨滑車の軸が斜めの一因ではないかと考えています。
重たい馬体重を支えながら、大地を蹴り(この「蹴る」という表現も今後考えてみたいと思っています。)、当然蹴った力は地面に当たり、推進力として?馬体に帰ってきます。
となると、馬体から出た力と、地面から反射してきた力がどこかで衝突するのではないでしょうか?。
角度を形成している飛節はその力の衝突においてウィークポイントになりそうです。
そこで、肢軸と距骨滑車の軸をずらすことにより「偶力」、つまり力を逃がす事によって
飛節を守っているのではないでしょうか?。
次回は斜めの理由その3です。