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何で後肢をトモという??。

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はてさて?何で後肢のことをトモあるいはトモアシというのでしょうか??。

仕事中にテキトーに考えましたが、

たぶん、船の後ろをトモって言うので、そこから発生したのではないかなぁ~~・・・
と、考えました。🤔

正解率65%程度でお願いします。
m(_ _)m

何で船の用語を転用したかといえば、

ギャンブル繋がりです。

うそです。m(_ _)m

恐らくどちらも昔からの乗り物だからではないでしょうか。
有史以前から。

ちなみに、トモとは艫と書くそうです。船の場合。

違っていたらごめんなさい。m(_ _)m

さて、仕事仕事。

土にもぐって考える。

先程更新したので、また今度~~・・・
と、思ってましたが、
書ける時に書いておこうと思い直しました。

下手な絵と字ですいません。m(_ _)m

前々回の投稿で、馬場はカタイ(芝馬場くらい)方が良いと書きました。

砂を入れ換えたばかりの深い馬場や、雨でぬかるんだ馬場のデメリットについての考察です。
あ💦別に砂の入れ換えが悪いと言っているワケではございません。💦
砂の入れ換えは大切なことです。m(_ _)m

前回書きましたが、馬の肢のオートメーション的動きはカタイ地面を前提としていると思います。

蹄踵(テイショウ・カカト)が地面に止まることにより、球節は効率良く体重を受け止めまた、蹄踵が地面に止まることにより、球節を効率良く返すことで馬体を前に進めまることができます。

蹄踵が地面にもぐると、効率の良いオートメーションシステムは破綻し腱や靭帯、あるいは筋肉などに無理がかかります。

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また、後肢にありがちだと思うのですが、
馬場が深いと蹄尖(テイセン・つまさき)が下に向いたまま体重を支え、次のモーションに向かうということで球節あたりが腫れるのではないか?と研修の際に藤平会長から教えていただきました。
間違っていたらすいません。m(_ _)m💦

なるほど、🤔
確かに蹄は蹄底、蹄負面(蹄鉄を着けている面)で体重を支えることになっており、蹄尖が地面に向いたままの骨の配置で体重がかかると指関節面に無理がかかると思います。結果、球節の炎症が起こりやすいです。

馬を登り坂で歩かせるとかなりの頭数が蹄尖しか地面に着かないのがわかると思います。
平坦な路面では目立ちませんが。
私は恐らく背中とかが痛いからトモアシの蹄尖しかつけられないんじゃないかな~・・・と思っております。

以上、土にもぐって考える でした。m(_ _)m

ちなみに、私の考えですが・・・
エビだの、ナカスジ(繋靭帯炎)だのアシが腫れただの、ツメを起(た)たせろ、臥(ね)かせろイロイロ言われておりますが。

痛いのならば休ませるのが一番ではないでしょうか。

睡眠に勝る薬ナシ。m(_ _)m

前回の補足・その前に。

前回の「雨が降るとアシが腫れる」の補足をしようと思いました。
が、
その前に基本的なコトを再度お話ししようかと思いました。
しつこくてすいません。m(_ _)m

馬の肢(アシ)の腫れは浅屈腱の炎症が主で、次いで繋靭帯の炎症が多いと思います。
深屈腱は浅屈腱より太いので、めったに炎症を引き起こすことはありません。
深屈腱が断裂(微細な)をする前に、帯状の薄い浅屈腱が先に断裂し疼痛を訴えるからです。

浅屈腱はいわゆるエビというやつです。

浅屈腱と深屈腱にはそれぞれ浅指屈筋腱、深指屈筋腱という正式名称があり、肢先(アシサキ)の骨には腱が付着してますが、その反対側には筋肉がありその筋肉が緊張、収縮することで肢先の腱が引っ張られ、それに付着している骨が動く仕組みとなっております。

また、腱の伸び率は2~5%とも言われ(1mで2~5cm伸びる)、その伸縮性を利用してゴムバンドやバネのようにエネルギーをため込み弾発力を生み出しているとも言われております。

また、前回もいいましたが、青木先生の若き日の研究で馬は歩き始めは筋肉を使うが、動き始めたらほとんど筋肉を使わずに歩いているという筋電図を用いた結果が報告されており、その事から馬は肢をほぼ自動的に動かしていると言われております。

肢を前に振り出し、伸ばし、体重を支え、蹄を反回させ、また前方に振り出す・・・という繰り返し。

このオートメーションシステムにより馬はあまり疲れることなく遠くまで移動できます。

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図に描きましたが

浅屈腱は第一指骨(繋骨・P1)、第二指骨(冠骨・P2)に付着しており、主に球節の上下運動に関与していると思います。
体重の負荷で降りてきた球節を下支えしショックを吸収しつつ、弾発力を使って元の位置に戻すという。
繋靭帯との共働作業です。

深屈腱は第三指骨(蹄骨・P3)に付着しており、蹄骨の可動に関与しています。
深屈腱が引っ張られることにより、蹄が地面をとらえます。
言い換えると深屈腱の働きにより、馬の肢はツナギの裏側を地面に当てることなく歩いたり走ったりすることができると言えます。

以上、馬の肢先の基本的なことでした。
m(_ _)m

オマケ
Bionic Boots

私は超個人的に、馬の肢はこんなシステムで動いていると思っております。
なんとなく飛節に似てるし・・・。🤔
このブーツはダチョウのアシのシステムを模したそうです。

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