装蹄師資格認定制度

これから装蹄師を目指す方へ ~認定装蹄師になるには~

現在、日本国内で装蹄業務をする人を対象に(公社)日本装削蹄協会で装蹄師の資格認定を行っております。
(公社)日本装削蹄協会が認定する資格には「2級認定装蹄師」「1級認定装蹄師」「指導級認定装蹄師」があり、また牛の削蹄師に対しても同様に2級・1級・指導級の牛削蹄師の資格認定も行っております。
これらの認定資格制度は公正競馬の確保にも役立てられ、日本中央競馬会のトレーニングセンターで装蹄業務に携わる為には、見習いでも2級以上の認定資格が必須となっています。
また認定装蹄師は各地の地方会に所属し、その地方会を通して(公社)日本装削蹄協会の構成員となることができます。
それによって(公社)日本装削蹄協会が一元的に認定装蹄師を監督することができ、万が一家畜伝染病などが発生した場合、拡散の防止や予防法の通達が容易に行えることや日頃から各装蹄師、削蹄師の技術、知識の向上に貢献できること等への期待ができます。
この認定装蹄師になるためには以下のような段階をふまなければなりません。

2級認定装蹄師になるには?

2級認定装蹄師になるためには栃木県宇都宮市にある(公社)日本装削蹄協会装蹄教育センターの「装蹄師認定講習会」に入講しなければなりません。
この講習会は1年間の全寮制で、概ね以下の要領で入講選考試験を行い見事合格すれば、講習生として「装蹄師認定講習会」を受講できます。
そして、この講習中の試験に合格し卒業すると晴れて「2級認定装蹄師」になることができます。

募集要項

  • 募集人員 16名以内
  • 講習期間 (例年)4月上旬~翌年3月上旬
  • 講習場所 (公社)日本装削蹄協会 装蹄教育センター
  • 受験資格 入講する年の4月1日時点で満18歳以上の者
  • 選考方法 試験日1日目の筆記試験(外国語は出題しない)に合格した者は2日目に面接試験を行い合否を判定

※出願手続きや受講料、その他詳細につきましては、下記にお問い合わせ下さい。

お問い合わせ先

  • 〒320-0851 栃木県宇都宮市鶴田町1829-2
  • TEL 028-648-0007
  • (公社)日本装削蹄協会 装蹄教育センター

1級認定装蹄師になるには?

2級認定装蹄師になってから5年目以降の者は、1級認定装蹄師の昇級試験を受験することができます。試験の開催時期はその年によって違いますが、試験は実技と筆記試験で昇級研修会を3日間受講し、昇級試験を実技・学科を各1日の計5日間の日程で行います。この試験に合格すると1級認定装蹄師になることができます。

指導級認定装蹄師になるには?

指導級認定装蹄師になるには1級認定装蹄師になってから10年目以降の者が昇級試験を受験することができます。
つまり最初の2級を取得した時点から数えて少なくとも15年の実務を経験している者が指導級への試験を受けられます。
試験内容そのものは学科・実技ですが、試験の内容は一般的な肢蹄の知識にとどまらず、
装蹄業界を取り巻く情勢や指導者として求められる基礎知識と心構え等に関する論文も課題となります。
また、実技も実馬の装蹄は勿論ですが、特殊蹄鉄の造鉄も課題となります。試験期間は昇級研修会2日間と昇級試験1日です。
非常に難易度も高く、受験するまでにも長い時間が必要とされる指導級ですが
全国装蹄競技大会の優勝者は1級取得から10年に満たなくてもこの試験を受験できる場合があります。
つまり、全国大会で日本一になると例外が認められる場合があるということです。

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