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関東装蹄師会・顧問、山本装蹄師へ感謝状。

関東装蹄師会(以下当会)顧問をされている山本隆幸装蹄師が、農林水産省消費・安全局長感謝状を授与されました。

認定資格制度50周年記念式典の際、日本装削蹄協会の発展に寄与した理事経験者として農林水産省消費・安全局長感謝状が授与されました。

山本装蹄師は温厚で優しく美術や自然を愛し、馬のために生涯を捧げ、後進の指導・育成に尽力されました。
また、国内の乗馬専門の装蹄師の先駆けとして装蹄の普及に努め、さらに国内だけに留まらず海外からも厚い信頼を得ております。
さらに乗馬界では国内初の装蹄師会の発起人として「関東装蹄師会(当時、山梨県装蹄師会)」設立に深く貢献されました。
初代会長として装蹄師の育成、技術指導に寄与、その後も日本装削蹄協会の理事に就任、任期を全うし、同時に長きにわたり当会の役員を務め、現在は顧問として組織の発展に尽力されております。

~ 授与者略歴 ~
山本隆幸
昭和25年生まれ
昭和45年 駒場学園卒業、装蹄免許取得、日本中央競馬会入会
昭和57年 指導級認定装蹄師資格取得
昭和58年 日本中央競馬会退会
平成2年 ㈲ホースシュー・ヤマモト設立
平成9年 山梨県装蹄師会を設立、会長就任
平成12年 山梨県装蹄師会を関東装蹄師会に改名し会長就任
平成17年 関東装蹄師会会長を退任、参与に就任
以降、社団法人・日本装削蹄協会理事、関東装蹄師会顧問を歴任
平成29年 公益社団法人・日本装削蹄協会理事を退任

平成30年 公益社団法人・日本装削蹄協会功労賞受賞

雨の日は、繋靭帯。

今日は大雨、そんな日は。
ゆっくりと繋靭帯について考えてみようかと思いました。
繋靭帯

↑ つまり、繋靭帯ってこういう感じ❤️。
カンの良い人はわかってくれたかな??。

石田ゆり子が球節で、キムタクが繋靭帯。
キムタクの両肩が近位種子骨♪。
腕が繋靭帯枝❤️。

英語で言うとサスペンサリー・リガメント。
日本語じゃねーか・・・。 (-_-;)
スペルは調べて下さい。
つまり、「吊り上げ靭帯」ってこと、何を吊り上げているのかと言うと、石田ゆ・・・球節です。
d (  ̄▽ ̄;)

装蹄教育センターでの馬の肢の解剖実習で知られているとは思いますが、死んだ肢を机の上に立てて、上からギュ~~~~っとしっかりと押さえつけます。
この状態ではまだ肢は立った状態なんですが、ハサミでナイフだったかな?で繋靭帯をバツっ❗と切ると、
球節がガタン❗❗と落下し、地面に(机に)ついた状態になります。

つまり、繋靭帯とは球節を吊り上げ、球節の沈下の回復に寄与しています。

起着点は管骨後面の上1/3くらい、途中で逆Y字様に枝分かれし、球節後部で近位種子骨にそれぞれ付着し、さらにそこから前方に伸び、蹄骨前方上部のなんとか突起に付着します。

DSC_7149


↑ 紺色の部分。

DSC_7148


↑ 緑色に塗った部分。

起着点である管骨と繋靭帯の結合部が度重なる運動等でビリビリと剥がれてでしょうか?炎症を起こすことがあります。
それがいわゆるシンカン、「深管骨瘤」だと聞いたことがあります。
結合部を押すと痛がるそうです。

あと、分岐点も構造上弱いので痛みがちとのことです。繋靭帯枝も細くなっているので痛みやすいです。
繋靭帯炎、いわゆるナカスジです。

靭帯も腱と同じスジ系で、成分も同じです。
違うのは、靭帯は骨と骨とを繋いでいるスジですが、腱は筋肉の先端に位置し、骨と結合しているスジです。
強いて違いを挙げると靭帯は自分で骨を動かすことができない(受動的)なのに対し腱は筋肉によって骨を動かすことが出来る(能動的)と言うことでしょうか。

~私見ですが~
スジ系の痛みはたぶん度重なる伸展と収縮で金属疲労のように(針金を同じ場所でグニグニ曲げているといつかは切れるというやつ)腱繊維の断裂が起こっているのではないか?と思っています。

通常の運動でも微細な断裂と修復を繰り返していますが、疲労の蓄積などで修復速度が間に合わなくなっての断裂(程度は色々)かと思っています。

なので、個人的には、肢が腫れて痛いという時には、あれこれ考えるよりも、痛いなら冷やして休ませてあげればよいのでは?と思っております。

乗馬馬ではわりと慢性的にスジ系を痛めてるのが多いと思います。浅屈腱などつねればたいがい痛がります。潜在性が高いですね。

アシモトのスジ系と言えば浅屈腱、深屈腱、繋靭帯の3つが有名ですが、実はそれ以外にも数多くの靭帯が繋ぎ付近、蹄関節あたりを取り巻いております。
そこに組織があって、血液が流れていて、神経が通っていれば炎症が起きれば痛いのです。
蹄の痛みは蟻洞、蹄葉炎、挫跖(ざせき)、過削、釘傷だけではありません。
m(_ _)m

DSC_7145

ただ、どの腱やたくさんある靭帯たちも球節の沈下と元の位置に戻すという作業のために存在しているのだと思います。

最後に、
最近思うのですが、馬の「立ち方」による繋靭帯の過度な負担があるのではないかなと。

肢を斜め前に置いて(これはよくいる)、出した肢をつっかえ棒のようにして立っている馬をたまに見ます。

明らかに慢性的に球節(繋靭帯)に負担をかけているだろうと。見えます。

まぁ、正直良くわからんのですが・・・
そんな気がします。

個人的には、この立ち方の変化は背中とかが痛くて、それをかばった結果(身体をよじらせた結果?)、どちらかの(わりと特定)肢を投げ出し、それをつっかえ棒のように立つ的な??。

まぁ、正直良くわからんのですが・・・。
(-_-;)

背中が痛い馬は、上手な人が乗って、しっかりケアしてあげればよいのでは??とか思っております。
おしまい。
m(_ _)m ← 乗れない。

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