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肢蹄管理ワークショップ③

〜 蹄癌 〜
                        
 蹄癌とは、いわるゆる「癌」ではなく、主に蹄叉に(蹄叉腐乱が酷くなる)発症する皮膚病?のこと。だと思います。
 蹄叉腐乱とは違う、独特の異臭がします。
 蹄叉は普通硬いゴム様な質感ですが、蹄癌はどことなくスポンジ様な感じがして、指で触るだけで痛いと反応し、スポンジ様を切ると割とすぐに出血します。
 なかなか厄介です。すぐに痛がる、すぐに血が出る。
😩💧
 蹄叉(蹄球)の間から角質の紙縒り(コヨリ)状のものが出てくる蹄もあります。
                        

 原因菌としてはトレポネーマ(螺旋菌)が疑われているそうです。
 トレポネーマは接触感染をするため、装蹄師は患馬を触った場合は鎌、ヤスリ、センカンなどの道具はバーナーなどで炙って滅菌して下さいとのことです。
 可能なら、蹄癌の馬匹はその現場では最後にやると感染を防げるとのことです。
 管理者も蹄癌罹患馬を裏掘りした際には、テッピは洗うかバーナーで滅菌すると良いでしょう。
 蹄癌の蹄を触ったテッピで同馬でも他の蹄は触らない。


 右側の写真が割と見る蹄癌の病変。
 指で押すだけで痛い💦。切ると出血。
                        

 蹄癌は接触感染をするので、蹄癌の蹄を触ったら他の蹄には触らないよう、また、使った道具は必ず滅菌の励行をしましょう。
 切り取った蹄角質もちゃんと片付けましょう。
 蹄癌が発症したら、装蹄師、獣医師に相談しましょう。
 早期発見、早期治療が大切とのことでした。
 マゴット(ウジ虫)セラピーも有効とのことです。

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