肢蹄管理ワークショップ①
公益社団法人 JBBA 日本軽種馬協会 主催
肢蹄管理ワークショップ(蹄葉炎・蹄癌)
が行われました。
日時 2025年2月22日(土)8:30〜17:00
場所 JRA宇都宮管理事務所(JRA理化学研究所?)
対象 装蹄師、獣医師、馬産業に携わる方
参加費 無料
申込み 不要
ワークショップ・プログラム
例年ですと、クレイン装蹄師会の主催で同時期に「アスリートホースセミナー」が行われており、今年もそれだろう、50人くらいの気の知れた装蹄師の研修会だと勘違いして参加しましたら、ちゃんとした学会のような内容の重い勉強会で驚きました。💦
内容はプログラムの通りですが、主に、蹄葉炎、蹄癌、3Dプリントシューでした。
〜まずは蹄葉炎について〜
蹄葉炎とは、つまり、「蹄の葉状層の炎症」(真皮葉、表皮葉をひっくるめて葉状層)のことで、上図のヒダヒダ状の部分が炎症を起こして、葉状層の結合が弱くなり、深屈腱の牽引力により蹄骨が引っ張られ回転(ローテーション)、あるいは落ちて(シンカー)しまい、疼痛、不正蹄輪、蹄壁の凹湾を伴う蹄病のことです。
蹄骨(PⅢ)と深屈腱(5)の関係。
蹄葉炎の決定的原因の特定は未だあまり分かっていないようですが、誘因は色々と挙げられるようです。
私も現場では「蹄葉炎とは糖尿病のようなもの、血糖値に関係があると思います。」と、説明しますが、斉藤先生によると、そもそも馬に糖尿病は存在せず、近いのはヒトでいうⅡ型糖尿病(インスリン抵抗性)だとのことです。
血糖値を下げるために分泌されるインスリンというホルモンが効かなくなる病気とのことです。
蹄葉炎になったら???
軽度なら装蹄師に相談、重いなら獣医師にも相談、レントゲン、投薬、手術(深屈腱切除)など、蹄底クッション材や3Dプリントシューなどで適切な蹄骨角度を保持、疼痛回避を促します。
様々な蹄葉炎治療用装蹄資材。
今回のワークショップで思ったのは、蹄葉炎では「インスリン抵抗性」というのがキーワードだということです。
血糖値や血液代謝が問題だということ。(だけではありませんが。)
日々の管理としては、蹄葉炎、蟻洞では体重を減らすのと、糖分の少ない飼料を与えることが大切です。
乾草も水に浸してからあげると糖分が水に溶け出して良いそうです。(詳しくは獣医師さんに聞いて下さい。)
ご褒美であげている氷砂糖、角砂糖もやめたほうが良いのではないかな〜〜と思います。🤔
蹄葉炎についてはブログでも以前にあげていると思うので、探してみて下さい。
🙇 ← あんまり憶えていない。
一度は行ってみたいアイランド♪。
それが、
ランゲルハンス島🏝️😎👍🏄🏖️🍹