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飛節の仮説。続き。

普通の事は普通の人が考えれば良し、
おかしな人はおかしな考えをしても良し。

そんなわけで、おかしな私はおかしなことを考えます。
すべてはマイノリティー(少数派)からはじまります。

「なんで飛節の距骨滑車の軸はずれているのか?。」

何人かの獣医師、ライダー、トレーナー、整体師さんに聞いてみました。

一番多かった答えは、「後膝がお腹に当たらないように」でした。

馬の解剖学者でトレーナー・マッサージ師でもあるシャロン・メイ・デイビス女史に聞いても、青木先生に聞いても、「後膝がお腹にあたらないように。」でした。

なるほど~。

一時は納得したものの・・・ つぶさにレッスンのキャンター(変換がめんどうなので)を見ていると・・・

いやいや、お腹にぶつかるほど後膝が動いているようには見えないような・・・。
まぁ、歩度や乗り方などにもよりましょうが。

確かにギャロップまでくると脾腹くらいまで後膝はきてますが。

皆さんもご存じの通り馬にとってギャロップは非日常なので、進化の過程でギャロップ(ジャンプも)に合わせて距骨滑車の軸をわざわざずらしますか???

と、思うのです。

ま、「お腹に当たらないように。」が主な理由かもしれませんが、もっと日常的な理由は無いのか??と、考えてみました。

その1(自分で考えたんじゃないのですが、聞いてみました。)

茨城県は利根町にある乗馬クラブにオーストラリアから馬の整体師がいらしたので、その先生にも聞いてみました。

「たぶん、馬は曲がる時に後肢を斜め内側に入れるからではないか?。」(通訳者談)

なるほど!!! この答えにはロマンを感じました!。

距骨滑車は前から見ると左右それぞれが外側に傾斜して「ハ」の字型になっています。
それぞれの肢が内に入ると、確かに斜めであった距骨滑車は地面に対して垂直に近づきます。

その2(聞いてみました)
そもそも、滑車の傾斜角度ってどんな角度なんだろうか??
と思い、真っ直ぐなパイプに距骨滑車をあてがって動かしてみました。
すると、捻転歩様と同じ動きをしました。

この捻転についてどう思うか聞いていたら、K山君というスタッフが
「コークスクリューパンチみたいなものでは???。」
つまりひねりを加える事によって、力の伝え方を強くするということです。

これもロマン的に合格です。

ちなみに私はこの「捻転を生じる距骨滑車の角度」で、馬の後肢はもともと捻転する要素を持っているのではないか??と思います。
(違うかもしれないけど・・・)

まだ続く。