ブログを担当して5年目です。
5年目にふさわしく、少し面倒くさい独り言をやろうかとおもっております。
先日宇都宮の装蹄教育センターで行われましたアスリートホースセミナーにて稚拙ながら動画や写真で発表させていただいたのですが、振り返って反省すると文字で何一つ示しておらず、つまるところ何が言いたかったのかとか、残るものがなかったとか・・・
まぁ、とにかく反省しました。
改めて、ブログで文字にしてみようかと思い立ちました。
内容は日々の仕事で疑問に思った勝手な仮説です。
勝手な独り言と思って流しながら読んでいただけたら幸いです。
~ なんで? 飛節の踵骨滑車は斜めなの?? ~
誠に残念その1
生々しいので解剖時の写真はアップできません。
誠に残念その2
骨標本の足根骨のパーツが欠如しており完全体ではない。
(写真)
以前も当ブログで書いたと思うのですが、何で飛節の距骨滑車が肢軸にたいして斜めになっているのか??。
実は仕事をしていて日々思うのは、前肢のハ行よりも後肢のハ行のほうが難しいのではないか?? ということです。
たぶん、この軸のズレが原因(の一つ)ではないのか? と、思いました。
いや、アシは外望上真っ直ぐなんですよ、距骨滑車の軸だけが肢軸に対してナナメになっているんです。
下肢部の趾関節は肢軸に対して垂直、地面に対して水平になっているんですね、これは、力を効率よく伝達するのに当然な形態だと私は思います。
馬体からの地面を蹴る力と、蹴った地面からの返って来る力との、力のやりとりが非常にスムーズにいくようになっていると思うのです。
理にかなっていると思います。
初めて見た時には奇形かな? と、思いました。
改めて手持ちの本何冊かで確認をしたところ、奇形ではなく、どの馬の距骨滑車も肢軸に対してナナメになっています。
・・・ なんで ・・・?
普通に力の伝達効率を考えれば、蹄関節や球節のように肢軸に対して垂直に、地面に対して水平に関節をもってくればよいのではないか??。
・・・ なんで ・・・?
よく言われているのが、飛節内腫はこの距骨滑車がナナメになっていることが原因の一つである。ということ。
構造的欠陥ですね。
しかしながら、なぜ、馬たちは飛節内腫の頻発という構造的欠陥のリスクを取ってまで距骨滑車が斜めになるように進化したのでしょうか??。
牛やイヌは真っ直ぐだそうです。
ちなみに、
超個人的意見ですが、この問題に対する正解はまだ無いと思っています。
ちなみのちなみに、
この問題を解決できたからといって、演技のパーセンテージが上がるわけでも、飛べなかった障害が飛べるようになるわけでもございません。
でも、もしかしたら、このことがわかると、馬の真実に少し近づくことになるかもしれません。
馬の(アシモトの)メカニックとして、馬体構造の基本を知る事は大切なことです。
はてさて・・・ なんでなのでしょうか???。
私なりに(勝手に)仮説を立ててみました。
みましたけど、長くなりましたので次回に続きます。