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腸は超大事なお話し。2

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腸の超基礎知識

駒場学園時代のノート。家畜解剖生理学は大好きな科目でした。
中根先生大変勉強になりました。

 小腸 ー 十二指腸、空腸、回腸
 大腸 - 盲腸、結腸、直腸

 からなります。

腸の主な働きは3つ。
 ・消化、吸収、排泄

長さ 馬ー30m  牛ー60m
容量 馬ー220ℓ 牛ー100ℓ
胃腸比率 馬ー1:20 牛ー1: 0.5 (胃:腸)

しかし、これは30年前のお話しです。

現在では、さらに、
免疫の80%をつかさどっている。
20種以上のホルモンを作り出している。
神経がたくさん集まっている。
などが言われております。とくに大腸の働きとして。

もう少し言うと

小腸は食べ物を最小サイズまで分解し、栄養源を吸収し、肝臓などへそのエネルギー源を供給します。
小腸のヒダ、絨毛、絨毛の絨毛を伸ばすと7kmにもなるそうです。(ヒトで)

大腸は小腸から送られてきた食べ物の残りを時間をかけてゆっくりと可能な限り完全に消化します。(平均消化時間16時間・ヒトで)

なお、う○ちの話しで恐縮ですが、
100gのう○ちの内訳は
 80%=水分
 13%=腸内細菌、はがれた腸粘膜
  7%=食べかす

なんと、食べた残りはたったの7%だそうです。(ヒトで)

ちなみに馬のボロはだいたい3日前に食べた物だそうです。

「腸は第二の脳」と言われるほど実は神経がたくさん集まっており、また、ほかでは見られない特別な神経もたくさんあります。

「脳は意識を、腸は感情を支配している。」
 と言われるほど、腸(特に大腸)はホルモンや神経を介して脳と密接に繋がっております。

 つまり、緊張するとトイレが近くなったり、ジャンクフードを食べすぎるとイライラしやすいなど、心とお腹の関係はは意外と理にかなっているのです。

「迷走神経」
 腸から脳に最速で情報を伝える重要な神経で、この神経は横隔膜をつらぬいて、肺と心臓の間を通り、食道にそって首から脳へと入っております。
 腸と脳とが最もよく伝えあう情報は「ストレス」のようです。

腸は超大事なお話し。1

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 先日行われました関東装蹄師会主催の馬学講座におきまして、大和高原動物診療所の斉藤先生が「腸は超大事!!」です!と力説されておりました。

 そんな折に車の移動中に最近ハマっておりますyou-tubeでの「武田鉄矢・今朝の三枚おろし」というラジオ番組(音声のみ)で「しゃべりな腸」(ジュリア・エンダース著、サンマーク出版)という本が紹介され、なんとなくつなげてみました。

 馬は腸の動物、牛は胃の動物。

 腸を知る事は馬を知る事になるかもしれません。

 ~そもそも腸は~
 そもそも腸はあまり気になられていないかわいそうな器官かもしれません。
 地球が出来て46億年、生物が現れたのが今からおよそ40億年前、つまり、生物は40億年前に消化器官である腸をすでにゲットしていたようです。
 実は生物が「脳」を手に?頭に?入れたのは今からたったの5億年前ですので、生物的には脳よりも腸のほうが超大事!!なんですね!。

 「腸は第2の脳」と言われているようですが、腸のほうが大先輩、生き物として生きる上ではだんぜん必要不可欠なのが腸なんです。脳は無くてもある意味生きていけます。

 ホヤという海の生き物は生まれてしばらくは脳を持って海中を浮遊しておりますが、水温、餌場など安定したところで岩場に活着するとまず脳を食べてしまうそうです。
 ミミズも昔は脳や目を持っていましたが、いらなくなったのですててしまったといわれております。

 やはり、腸は超大事!!ですね~。