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第24回 関東装蹄師会主催 馬学講座

2024年(令和6年)1月20日(土)、東京農業大学・グリーンアカデミーホールに於きまして、
第24回 関東装蹄師会主催 馬学講座
が行われました。
コロナの影響で4年振りでの開催でした。

講師は大和高原動物診療所の斎藤重彰先生で、内容は
Dr.Shige ウマよろず相談室 Vol,4
でした。

今回は参加型のセミナーで、QRコードを各自読み取ってもらい、気になる病気、疾病についてアンケート形式でスクリーンに投稿してもらい、投稿数が多い案件が文字が大きく映し出され、それについて斎藤先生が回答、アドバイスしていくという形式でした。

主なトピックは「疝痛」と「蹄癌」でした。

疝痛かな?と思ったら、まず、体温と脈拍をチェックしましょう。
脈拍はだいたい平時30〜40回/分で、脈拍の多さは痛みの程度に比例するとのことです。

お腹の音も聞いて。(鳴っていても詰まっている時がありますので、鳴っているからといって安心はしないように)

曵き馬の有効性。
曵き馬は交感神経と副交感神経とを行ったり来たりさせる効果があります。
リラックスをさせることにより血流をお腹に流すよう促します。

夏場とかで汗をたくさんかいている脱水状態の時はバナミン投与は慎重に。脱水状態でバナミン投与をすると腎臓にかなりの負担がかかるそうです。

バナミン投与をしたら半日はエサをあたえてはいけません。
投薬により痛みが軽減されているだけで、消化管が回復しているとは限らないので。

蹄癌は「癌」ではありません。
細菌感染症です。トリコネーバー(螺旋菌)
人の梅毒に近いそうです。

近年発症が増加傾向にあるので、発見したらなるべく獣医さんに連絡をし、早期に適切に処置をし、感染拡大を防ぐことが大事です。

蹄叉部分の組織が異常に肥大したり、血が出やすくなったり、磯の匂い(蹄叉フランとは異なる異臭)がしたり、蹄叉や蹄球の間から細くて硬い角質が生えてきたりする特徴があります。

馬房でも感染するので気を付けましょう。

「知る」というワクチンが大切です。

4年振りでの開催でしたが、今回もお陰様で満員となりました。
コロナの影響で懇親会ができなくなったり、講師が青木先生から変わったりと今後少しずつ馬学講座もマイナーチェンジをすると思いますが、よろしくお願いいたします。

 

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